鮎釣り教室を省くと
友釣りデビューとなった単独釣行は9月下旬。
前乗り1泊を含む、2泊3日で行くことにした。
釣りをするのは2日間。
もうシーズンが終わりかけだったので、1日でも多く行きたいと焦っていた。
(デビューからいきなり焦る)
どこの川に行こう?
オトリ屋さんはどうしよう?
分からないながらも色々検索。
条件は
①和歌山県の川
和歌山内水面さんの鮎竿レンタルを利用するため、和歌山の川で決まり。
②宿もやっているオトリ屋さん
宿に泊まって少し友釣りの話しが聞けたら良いなと思った。
「鮎釣り初心者で、ひとりで行きます。2泊空室はありますか?近くに初心者でも釣り易い場所はありますか?」と何軒かに問い合わせ。
すると1軒
「部屋空いてますよ。ひとりで来るの?大丈夫と思うよ!鮎釣りのお客さんいっぱい泊まってるし、分からん事あったらうちのお父さんに聞いたら良いわ!」
とあっさり快く、ok!おいで!と言ってくれたのが、日置川の「森のお宿」さんだった。
それまで質問できる人が1人もいなかったので、とても心強く感じた。
それと、鮎釣り教室で大好きになった日置川へ、また行ける事がうれしかった。
前乗り当日。
夜19時過ぎに高速を降りた。
「鮎釣り教室の時行った場所と随分離れているな~」と思った。
同じ川だから同じ場所、と勝手に思い込んでいたが、鮎釣り教室で行ったのが日置川<ダム上>で、これから行くところは日置川<ダム下>だったと後で知った。
(ダム上・下で釣れる時期や鮎の大きさなど違うという事ももちろん知らなかった。)
20分ほど走って「森のお宿」さんに到着した。
ご主人と奥様がニコニコ迎えてくれた。
電話でのイメージ通りアットホームで温かかった。
そして、「常連さん二人に、明日ちょっと見たってって頼んだから、紹介するわ~」と言ってくれた。
え!まさかそんな申し訳ない、と口では言いながら、厚かましくお願いした。
次の日。
早朝に目が覚めたので、宿からすぐの橋へ歩いて行った。
空気がひんやり澄んでいて、気持ちよかった。
そして、川を覗くと、あまりの綺麗さに衝撃を受けた。
大阪で育ってさほど綺麗な川を見たことがないからか。
でも、それから毎年何度通っても、全然見飽きない。
この画像はその時ではないが、同じ場所。

鮎がいっぱい泳いでいるのが見える。

森のお宿さんで日券とオトリ鮎を購入した。
日置川の日券は3,000円(税抜)で、年券は10,000円(税抜)。
シーズン中にまた来れるか分からなかったので日券にした。
(ちなみに2020年~は女性は年券4000円になった!)
オトリ鮎は1匹600円。
「最初は3匹くらい買ったほうが良い」と教わり、そうした。
そして和歌山内水面さんのレンタル用品と、自分で持って行った用品で準備をした。
森のお宿さんが紹介してくれたお二人は、バッチリ鮎釣りの恰好をしていた。
ネットで見た時は「オジサンぽい...」と思っていた鮎釣りウェアは、実際見るとかっこ良かった。
シーズンオフ中に揃えよう、あーこうやって買ってしまうのか、と思った。
いざ、実釣。
曳舟に手を入れてオトリ鮎をタモに出そうとしたら、1匹脱走。
速攻で友釣りあるあるの洗礼を受けた。
「最初のうちはタモに曳舟ごと入れてから鮎を出したほうが良い」と教わった。
言われた通りすると、無事入れる事ができた。
鼻カンを通すのは割とスムーズだった。
釣った場所は、胸下くらいの水深。
穏やかな流れに見えたが、入ってみると流れがきつくて踏ん張っていないと流されそうだった。
お二人がすぐそばに付いていてくれたので安心だったが、一人で釣る時はやめておこうと思った。
「引きすぎ」「緩めすぎ」「浮いてる」「根掛かってる」とアドバイスをもらうが、鮎釣り教室の時と同様に、長い竿を支えているのがやっとで、手元に伝わる感覚が全然掴めない。
9mの竿ってやっぱり難しい。
そしてそもそもオトリ鮎が付いているので、引っ張られると「掛かった?!」と勘違いする。
(初心者は、と書こうとしたが、今でも普通にしょっちゅう勘違いしている事に気付きやめた。)
午後からは場所を変えて、みんなで並んで釣った。
わたしは黙々と釣るタイプ。
釣れないので余計黙々だった。
気が付くと夕方になっていた。
いつの間にかお二人は岸に上がって、こちらを見ていた。
「まだ釣ってて良いよ!」と言ってくれたので、お辞儀をして続行した。
暗くなる目前、急にグン!と引っ張られる感じがした。
またオトリ鮎の動きかと思いながら、竿を少し上げてみたら、すごい勢いで走り出した。
「掛かったかも!!」とお二人に向かって叫んだら、「やったー!がんばれ!!」と返ってきた。
むっちゃ走り回る鮎。
ぐるぐる回るわたし。
どうやってタモ入れたか覚えてないくらい必死。
自力で釣った初めての1匹。
最高にうれしかった。
これはその日に撮ってもらったわたし。

会う人みんな親切だった。
早く上手くなって、喜んでもらいたいと思った。
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