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#6 友釣りデビュー②

#5 の続き


2日目(2泊3日の最終日)。


早朝、目が覚めたら、冗談みたいにガチガチの全身筋肉痛だった。


でも、昨朝見惚れた景色をまた見たくて、散歩に行くことにした。


部屋を出るともう起きている人がいて、


「昨日どうやった?」

「最初は難しいやろけど諦めずにがんばって」


と声を掛けてくれた。優しい。


橋から見た川の景色はやっぱり最高だった。


美味しい朝ごはんを食べた後、日券とオトリ鮎を購入し、昨日目星を付けていた場所へ向かった。

 

釣れそうな場所、は全然分からなかったので、安全第一に水深の浅い場所にした。


気が付くとまた景色に見惚れてしまい、度々手が止まる。


あかんあかん、もう釣りするで。と自分に言い聞かせて準備する。


曳舟に川の水を入れて、岸でオトリ缶の鮎を曳舟に移す。


途中つるんっと手が滑って、石の上で鮎がのたうち回る。


わーごめんごめん痛いね!と、慌てて掴んでまたつるんっ。

わーごめんごめん!と、慌てて掴んでまたつるんっ。

わーごめんごめん!


やっと掴んで1匹曳舟に移す。ふー。


あと2匹......。




長い竿の扱いもまだまだ難しい。

担ぐだけでもぎこちない。


仕掛けを竿先に付けて、竿を伸ばし、ハリを付け...ようと思ったら、掴んでいた仕掛けを放してしまった。


見上げると空を舞っている。


しばらくフワフワとの格闘。


やっと掴めたと思ったら、今度は持っていたはずのハリが行方不明。


仕方なく新しいハリを出して付ける。


タモに曳舟ごと入れて、オトリ鮎を取り出す。


次は鼻カン...と思ったら、竿がぐらつき、気を取られていたらタモ枠が水に浸かっている。


わー!と焦って体勢を戻そうするも、鮎の方が一歩早く、脱走。


タモを覆いかぶせようとダイブしたがヒラヒラと尾っぽを振って逃げられる。


諦めてまたタモに曳舟ごと入れて、2匹目のオトリ鮎を取り出す。


鼻カンを通そうと思ったら、今度は行方不明のハリがタイツにくっついているのを発見。


危ないのでハリケースに仕舞おうと思ったら、竿が......


......



ひろーい川の端っこで、ひとり丸まりながら長いこと戦った( ;∀;)


 

準備が終わり、いよいよ鮎を送り出した。


釣り方が分からなかったので、昨日教えてもらった通り、引っ張りすぎず、緩めすぎず、に集中した。


オトリがあっちにこっちに動くので難しい。


でも、それが楽しい。


オトリの動きを見ながら、川の中で他の鮎と遭遇したところなどを想像していた。



しばらくすると、急に動きが機敏になった気がした。


掛かったかも!と思って引き寄せてきたら、気のせいだった。



それを何回も繰り返していたら、オトリが弱ってきた。


これ以上弱らせないように、じっと待った。


すると少しずつ動き出して、またスルスル~と泳ぎ始めた。



......



どんっ



掛かった!!!



昨日と同じく、泳ぎ回る鮎と、引っ張り回されるわたし。


なんで20cm前後の魚にこんなパワーがあるのか。


そして、その後はまた必死すぎて覚えていない( ;∀;)




もう2匹同じように釣って、気が付くと夕方だった。


え?もう?


時間が経つのが信じられないほど早い。


ずっと釣っていたいけど、暗くなったのでしぶしぶ撤収。


 

無事の報告をしに「森のお宿」さんに戻った。


「どうやった~?」と温かく迎えてくれてうれしかった。


昨日のお二人が「見てみ!」と別のポイントで釣った鮎を見せてくれた。


「えーー!!むちゃくちゃ大きい!!」


27cmか28cmくらいだったと思う。


わたしが釣った鮎と違う魚みたいだった。

(でも、もちろん自分で釣った鮎が愛しいヾ(๑´ꇴ`๑)ノ笑)



始める前は「釣れなくてもゆっくりやろう~」と思っていた友釣り。


この2日間の釣行で、色んな人と話しをしたり、釣った鮎を見せてもらう内に「早く上手くなりたい!」に変わり、


「みんなみたいに沢山釣れるようになりたい!」

「こんな大きい鮎釣ってみたい!」

「いろんなポイントで釣りたい!」


と、意欲が湧いてきて、どんどん面白くなっていった。




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