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#8 目標達成なるか②

#7 の続き


残りの1回は、有田川へ行った。


釣行の1週間ほど前、和歌山内水面さんに電話した。


「有田川の○○オトリ店さんに行くので、鮎竿レンタルをお願いしたいです。」


「ごめんなさい...今シーズンはもう道具を片付けてしまったんです。」


「!!!」


しまったーー!!サービスの期間考えてなかった!!

もう終わりなんだーー(;▽;)ショック


電話を切ってしょんぼりしていると、その1時間後くらいに電話が鳴った。

和歌山内水面さんだった。


「道具を出してきました。せっかくお電話くれたので、使ってください。」


えー!!まさかわざわざ出して来てくれるなんて!!そんな事ある??!!


めちゃくちゃうれしかった。



オトリ屋さんにも電話をかけた。


「内水面さんで鮎竿レンタルをお願いしました。お近くに初心者でも釣りやすい場所はありますか?」


「あるよ~目の前で釣れるよ~!」


優しそうで安心した。


 

当日、オトリ屋さんに着いて挨拶した。


すると、たまたま居合わせた常連さんに紹介してくれた。


「この子始めたばっかりやって。川でなんかあったら見たって~」


「えー!一人できとるんか。えらいなぁ。」


また褒めてもらってやる気が出る(*´ω`)

(よく考えたら一人で来てることを褒められただけやけど 笑)


そして「釣り場歩いて行けるから、オトリ缶使わんと曳舟で直接行き。」と言ってくれた。


近かったら曳舟だけで行けるんや〜。便利やなぁ。

でもいっぱい釣れたらどうするんやろう?

一旦オトリ缶取りに来たら良いんか。


と無駄な心配をしながら準備を済ませた。


「日券とオトリ3匹お願いします。」


「ほい、好きなん選び」


と、いけすで泳いでいたオトリをタライに何匹か移してくれた。


えっ自分で選ぶの?!


今まではオトリ屋さんが選んでくれていたので、初の自分で選ぶシステムだった。


そういえば、元気で黒っぽい色が良いとか、傷がないかとか、男の子か女の子かとかをチェックするって本に書いていたような。


よし、チェックやな!よう分からんけど!


と張り切ってオトリに手を伸ばす。

でもこれが全く掴めない。

掴もうとしたらビュンっとスピードアップしてすり抜けていく。


苦戦していると、横に立っているオトリ屋さんの「どれ選ぶんや~それ選ぶんは素人やな~」という無言のプレッシャーを感じた。(ただの想像)


変な汗をかいてきたので、しゃべってごまかす。

隙を見て掴めた子からほいほいっと曳舟に入れた。


(それ以降、①オトリ屋さんが選んでくれる、②タライに入れてくれた中から自分で選ぶ、③いけすから自分で選ぶ、の3システムを経験したが、わたしはどちらかと言えば①が好きだ。選ぶの難しい( ;∀;))



がんばっておいで~!なんかあったら言いや~!と送り出してくれた。


 

10月下旬。釣り場は日陰でなかなか寒い。そしてビュービュー風が吹いている。

帰ってからニュースを見たら、木枯らし1号が吹いたそうだ。どうりで...。


でも川幅が狭くて岸から釣れるから、全然がまんできる~、と思ったらコケた。


わざわざ水のあるところで。ぼとぼとになった。さ、さむ...。


しかし震えてても釣りはしたい。


準備をして釣り開始。



目の前に大きな岩盤が沈んでいて、その向こうに沢山の鮎がギラギラ光って見える。


すごーい!夢の世界!


と思ったのに全然釣れない。


うそ?なんで?こんなにいるのに1匹も引っ掛かからないって...



次に入った人が爆釣しませんように。と、悪どい念を置いて、移動した。



上流に向かって少し歩くと、向こう岸の岩盤の色がなんとなーく良さそうに見えた。


あそこにしよう。


オトリを放すと、なぜかいつもと違ってイメージ通りに泳いだ。


狙った岩盤にたどり着いた瞬間


ドンっ!!と沈んで


ビューーーン!!と走り出した!!


来たーー!!掛かった!!


あわあわしながら、引き抜きじゃないような引き抜きを決めた。


わーわー釣れた(*´▽`*)


一人で鮎を見つめてニマニマしていると、おー!と聞こえた。

声のする方を見ると、近くの橋からオトリ屋さんが見てくれていた。

手を振ったら、拍手して、がんばれー!のジェスチャーをしてくれた。うれしい。



もう1匹だ!とオトリを交換する。


オトリを放すと、また思い通りに泳いでいく。


そして、バシっ!!ビューーーン!!

今度は上流へ突っ走っていく。


わー!わー!と心の中で大騒ぎしながら、またやっとこさ引き抜く。



すごーーい!!楽しい!!



強風で体がブルブル震えているけど、楽しすぎてやめられない。

いや、もしかしてブルブル釣法が効いてるとか?


その後も、順調に数匹釣れる。


順調に釣れるので、オトリの元気が良い。そしてまた釣れる。

循環の釣りってこういう意味か。


しかし残念ながらそう長くは続かず、入れ掛かりはストップする。

他へ移ろうか考えながらも、その場所を捨てきれずに粘ってしまった。



結局、ぽつぽつ追加して夕方暗くなり、終了。



曳舟からタモに鮎を出し、先に養殖鮎を省いて、数え始めた。

寒さと、これはまさか...という緊張で手が震える。


1匹、2匹、3匹...


釣果は




13匹だった!!!




目標②達成!!


うれしくて泣ける。



オトリ屋さんに戻った。


「おかえり~どうやった?」


「13匹釣れました!!」


「えー!そらすごい!!みんな今日釣れとらんのに!」


めっちゃ褒めてもらえた。



そして、寒かったやろ~ここで着替え~と店の奥のスペースに通してくれた。


ストーブを焚いてくれていた。


優しさがうれしくてまた泣けてきて、鼻をすすりながら着替えた。


 

この日に釣った鮎さん。

ピンボケで撮り方も微妙だけど、良い思い出(*´ω`)



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